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4月, 2020の投稿を表示しています

野望が欲望に変わるとき。

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小さい頃の経験とか感情って 知らぬ間に今の生活にリンクしてるなぁ、と 最近感じるのです。 今日は、そのひとつを。 家に対しての野望 小さい頃から、引っ越しをたくさんしてきました。 転勤族じゃないけど地元内で転々と。 学生のときだけで10回ほど。 いろんな家に住んできたけど どこも「好き」なところがなくて。 自分の家が嫌で嫌で仕方がなくて。 というのも、こんな事がありました。 床って座るところじゃないん? 友達の家はね、みんな床だったんです。 その床に椅子やら、ソファやら、ベッドがあるんですよ。 適当に座って〜 皆その言葉の通り、適当に座るわけです。 椅子やら、ソファやら。 うちはずっと畳の家だったから 家は地べたに座る、って思ってたんです。 あ、床って座るところじゃないんだ っていう衝撃以上に どうしてうちは畳なんだ、 どうしてキレイじゃないんだ って、何か、すっごい悔しかったんですよ。 「床に座らないタイプのお家」が 羨ましくて仕方がなくて。夢しかなくて。 それがキッカケで 『毎月無料で配布されるSUUMOの雑誌を 賃料高い順から見て、こういう家に住みたい』 を想像する事が趣味になりました。 が、が、! 10回、引越しをしたけど 「床に座らないタイプのお家」に住む夢は 想像だけで終わってしまいました〜。くぅ〜。 床はすぐそこ 上京が決まって、初めての家探し。 ずっとSUUMO見て想像するだけだったから、 いざ本番!という気持ちだったわけです。 床のお家であればどこでもいいです!って 不動産屋さんに伝えて探してみると 東京には床しかねぇええええ! 畳なんて、ないじゃぁぁあん! さすが!とうきょおおおおおう! もう、そこら中、みんな床。 こうして長年の夢、 床のお家を手に入れました。 そんなこんなで 上京してからも引越しが多くて いまのお家は4軒目です。 全部床です。 ところがどっこい。 ひとり暮らしの部屋なんて狭すぎて 座らないタイプの家具なんて置けやしない。 そして、ソファを買ったはいいが、 結局、地べたに座る生活をしております。 実はいま、5軒目のお家を探していて。 もう少しキッチンが広くて過ごしやすい所。 それが手に入るなら、 少し遠くてもいいし 少し古くてもいいし なんなら、畳のお家がいいな、なんて。 不思議ですね。 畳きらい!すかん

旅する本

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大好きな作家さんが出来る喜びを 小学生の頃に味わえてたら良かったなぁ。 原田マハさん 読んでいるとね、 その情景が思い浮かぶだけじゃなくて 人物の心と一緒に巡っているような感覚になるんです。 少しカッコいい言い方をすると 旅をしているような気持ち。 「感情移入が出来る本だった」って感想をよく耳にするけど それとはまた違った感覚。 足並み揃えて歩いてる感じがして とても心地よいのです。 いちばん最初に読んだのは 「生きるぼくら」 コンビニ弁当ばかり食べていた引きこもりの青年が とあるキッカケで田舎に住む祖母の家で 願ってもいないお米づくりをさせられる。 慣れない田舎生活、農作業に嫌気がさしつつも ご近所の人たちや自然の優しさに包まれて 初めて、【有り難み】を感じるようになり 一歩ずつ前に歩いていく物語。 人は 人に救われるんだよね。 人がつくった存在にも救われる。 原田マハさんの本を読み終わったあと 大きく深呼吸をして余韻に浸る瞬間が とても幸せなのです。 ちょっと忙しくて、疲れちゃったときに 読むのがおすすめです。 りせつ